2006年 02月 07日

ボードの撓りって見た事ある? #1

ボードを撓(しな)らせる為にはああだとか、動きを妨げないでこうだとか、各方面で言われていますが、実際に滑っている時のボードってどうなってるか実際に見たことがある人は少ないと思います。僕もあまり見た事ありません。

スノースクート逆さまにしてボードをグッグッっと押してみると若干動きますが、余程の力持ちでないと押し切れないと思います。先日、適当に滑っているところをfukudaさんが写真を撮ってくれたのですが、ボードの撓り具合が判りやすいモノがあったので検証しますよ。流石に普通に滑っているところは判り難い。だから、マニュアル中の1コマです。

バニーホップ to マニュアルでのボードの撓り コレは押し出しての普通のマニュアルではなくバニーホップ to マニュアル。僕のマニュアルはいつもコレ。完全に宙に浮かなくても軽く跳ねて着地でフロントは下げず、そのままマニュアル。メリハリもあるし素早く安定状態になれます。ただし、バランスの取れるポジションを体で覚え、探さないでも瞬時に取れるようになる必要があります。

この瞬間は安定状態に入る直前で体は起きていますので、良い子はコレ見て真似しないでね。

では、前振りはこの辺にして本題に行きましょう。先ず、更に判り易い様にRボードの拡大画像です。

バニーホップ to マニュアルでのボードの撓り ボードはOST-06Bでボードアタッチメントは特別なモノではなく、SUNN SNOWSCOOT純正のモノです。ウレタンフォームのサイド部分は事情によりカットしていますが、影響はありません。スノースクート全体的に所謂ノーマル仕様ってヤツです。

ボードは綺麗な弧を描いて撓っていますね。何処が撓っているかというと、Rボード前側の取り付け部からテールの雪面に接地している部分に掛けてです。撓るってのは、一部ではなく大部分がほぼ均一に撓るんですね。

昔のタイプのボードでは剛性が低かったので、ボードアタッチメントの固定力に負けて不均一に撓っていました。なので、一般的には綺麗に撓る為にボードの動きを邪魔しない様にと考えられていました。

しかし、現在のボードでは異なります。ある程度固定力が高くても剛性が高いので綺麗に撓るのです。僕は如何に邪魔をしないかではなく、如何に固定力をコントロールするか考えてライディングや開発を行っています。因みに僕は「硬さ」と「剛性」は違うものだと考えています。

さて、ではもうちょっと突っ込んで見てみましょう。

撓る事により、前側のボードアタッチメントはボードに引っ張られ後側は押されています。そして、その間のボードは押し下げられています。「力点は二つ」でこの辺の事を書いてあるので参考にどうぞ。

実はこの撓り具合がボードの乗り味に大きく影響してきます。昔のボードは後側のボードアタッチメントからテールに掛けての撓りがメインであり、剛性が低い為に部分的に掛かった力は分散されませんでした。SUNN SNOWSCOOTのボード(OSTボード)はそれらをコントロールし、テールへの力でも分散し全体的に撓り受けるように調整してあります。乗って違いを感じたライダーなら解ると思いますが、それがSUNN SNOWSCOOTのボード(OSTボード)の豊かな表情(特性)となって現れています。

また、ダラダラと長文になってしまいましたが、まだまだ書き収まりきりません。仕方ないので別エントリしましょう。

Posted at 20:29 in /gallery | Permalink | WriteBacks (2) Edit



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