2006年 01月 04日

蟹股 = ECOフォーム

僕のライディングフォームは蟹股デス。それはECOフォーム。僕のライディングに膝が開いているフォームという印象を持っている人は少なくないと思う。確かに開いている。コレには訳がある。別に元々蟹股で閉じられない訳ではありませぬ。そんなのイヤよ。

昔はね、僕も膝閉じてたんですよ。ホントですよ。

スノースクートを始めた頃、僕も一員である松浦さん率いるサムズクルーは、全員一致で膝は閉じるべきと思っていましたよ。ライディングについて試行錯誤だった頃もあえて議論に出す事もなく当たり前だと思っていました。スクールで教える時にも「膝は閉じてください」と言ってたし。

コレはあるキッカケがありましたとさ。

確か1998年だったと思う。しかも夏。スノースクートのインターナショナルインストラクターの資格を取得する為に、フランス(スイスかも?)に行くという企画が当時SUNNを輸入販売していたJykK Japanであったんです。それには残念ながら僕は参加できず、松浦さんや我満を含む7名が行きました。結局、資格を得て帰ってきたのは松浦さんと我満の2人のみ。話に聞くと実技・筆記試験があったそうですが、実技の中にはバニーホップは70センチ以上、ジャンプは14メートル以上で合格という、当時としてはワリととんでもないレベルの高さだったそうです。そりゃ、その2人だけだわな。その資格を得ると日本国内でメリットがあるよと言われ、皆自腹でフランス行ったそうですが、今となっては資格の存在すら知られない。当事者ではないけど、そりゃないよねぇ。

話がズレましてゴメンなさいませ。さて、本題。

当時、インストラクターの資格を認める人は勿論フランク大先生だったんですが、松浦さんの滑りを見てこう仰いました。「サム(松浦さんの事ね)!グッドライディング!しかし、一つだけダメなところがある。それは膝を閉じている事だ。膝を開け!」(推測)。この時に松浦さんはカルチャーショックを受けたそうです。日本に帰ってきてそれを聴いた僕等もカルチャーショックでした。そんなんで滑れるのか!?と疑心暗鬼に思いつつ試した訳ですが、あっさり出来たとさ。でも、意味わからんな。

なぜ、膝を開く必要があるのか?

僕等は理由を聴きました。でも、記憶は曖昧です。まぁ、いいや。それは「スノースクートは行儀の良い格好で滑ってはいけない。ワルっぽく、COOLに滑ろうぜ!」って事。その理由に激しく同意。流石はフランク大先生!ライディングがどうとかこうとか、全く解りませんが、僕にはその理由で十分です。

それからは

フランクの意思を尊重するべく、強制的にバリバリ膝開いて滑るようになりました。しかも年々開き度アップで。今見ると恥ずかしい。若気の至りってヤツ?余りにも開き過ぎと思い自分的に自粛した時もあったな。ちょっと大人になった。

それからまた変化があったとさ

力業ライディングからECOライディングに切り替えた頃、膝についてもECO的になりました。強制的に開くってのは止めたんです。

でも、閉じる事もしなかった

それは閉じる事も力が要るから。普通の骨格でスノースクート的なスタンスで普通に立つと、膝に握り拳1個くらいの隙間が開くハズ。それが力を最低限の力で立つフォーム、ECO立ちです。試しに、そこから膝を付けてみてください。疲れるでしょ?

ライディングフォームでは

そのECO立ちからライディングフォームをとってみます。試してみてください。先ず、膝に手が届くくらいに中腰になってください。上体は一番楽なフォームで。少し背中を丸めて小さくなる感じで足の裏全面の感覚を意識しながらバランスを保ちます。手は膝から離して良いです。まぁ、ハンドルを持った振りでもしてください。この時点で膝には左右方向の力は掛かっていませんね。掛かっていたら抜いてください。はい、ココからがポイントで、足裏全面で体を支え、バランスを保っている状態から、各足の外側(エッジ側)に過重してみてください。2枚の面で立っていたのを2本の外側の線で立つイメージ。するとどうでしょう?力を入れていない膝が左右に開いて蟹股になってきませんか?コレが僕の基本ECOフォームなんです。

実際のライディングでは

でも、直滑るとき以外はこのフォームはとりません。それ以外は内足荷重で片足でバランスをとっているからです。コレは実際に滑っている時と状況は違いますが、その場でも試せます。基本ECOフォームではバランス軸が両足の間を通っています。両足で立っているって事です。そこから片足荷重で軸を内足の外側(エッジ側)を通るようにバランスを取って下さい。外足はECOなので全く力入れず。腰が内足の上に移動しましたね。でも、膝は開いたままですよね。僕はこんな感じなんです。クルクルとかは腰がやや高で面の感覚が強いですが基本は一緒。

あくまでも、コレは僕の感覚です。こんなフォームで滑っているライダーは少ないです。札幌ローカルに少々いるかな?明らかに違いがあるので見ると判ります。このフォームが決して良いとは言いません。デメリットもありますし。でも、ライディングで起きる全ての力をそのまま受けられ感じて楽しめるのが、このECOフォームだと思います。お手軽なので気が向いたら試してみてはどうでしょう?

さて、問題です。

コレを読んでいるパソコンの前でライディングフォームを取った人は何人いるでしょう?

Posted at 12:54 in /snowscoot /technic | Permalink | WriteBacks (4) Edit



もうすぐリリースされるであろうEVERSUMMER3のトレーラー

スノースクートライダーなカトウヤスヒロ

Twitterの中

緑を生み出す言葉の樹 エコトノハ