2006年 02月 08日

NKSを使ってみたよ

巷で大評判のNKS。実際に僕も使わせて頂きましたよ。僕が選んだ硬さの組み合わせは前から55・50・50・60です。「力点は二つ」にあるスノーボードちっくの考えに基づいて選択してみました。感想は一言で言うと「イイねぇ~」滑りながら連発してた。

僕は前から55・50・50・60の組み合わせ

この間の日曜日に友達にキロロ行きませんか?と誘われていたのですが、事情により札幌国際へ、遊びに来ていたあんそにと仲良く滑って来ました。この日は前日の降雪でゲレンデ脇は膝下くらいの深雪。場所によっては溺れるくらい。ゲレンデ内は硬からず柔らからず、楽しい雪質。

こんな条件で1日滑ってみた感想をば。

先ずは組み付け

前日はナンダカンダで忙しくて組み付けが出来なかった。だから、朝早く起きて組み付け。

初めて組むし時間が掛かるかと思って、更に早めに起きたんですがね、組立説明書も解り易いし、個々のパーツがしっかりとしているので作業がスムーズ。良いモノは弄るのも楽しいね。って事であっと言う間だった。って事で時間余した。

締め付けはブッシュが付いてから+1回転という風に説明書通りに。8ヵ所全て均一です。SUNNのフレームは精度が良いのでスペーサーとかで調整しなくても面が出ます。使っているうちに歪んできたりして誤差は出てきますけどね。

ファーストインプレッション

先ず、スノースクートを置いた時に音が違う。ハンドルを持って雪面に叩き付けても手に受ける感じがソフトです。確実に衝撃を吸収してくれているのが判ります。だからと言って動き過ぎる訳ではなく、それによってボードの反発力が大きく吸収されてしまう訳でもない。細かな弱い力は初期の潰れによって吸収されつつも大きな力は支えてくれるように感じましたね。

滑ってみても、その特性は感じましたよ。フラットなバーンの直下り気味で意識し足を踏みかえるとブッシュが潰れてボードが動く。しかし無駄な動きは感じられないし、力はマイルドでも確実にボードに伝わり返ってくる。

そして大きく荷重した場合では、大きく潰れても全く腰砕け感はなく、ブッシュ自体が潰れても素早く戻るので次へ次へと対応出来る感じがしました。

しかし、動きのあるライディングでは、抜重後その返りが早く元に戻りきる為に、次の荷重では初期のマイルドな部分が現れてしまう様に思う。また、一定圧の荷重(大回りターン等)では腰砕けせずに支えてくれるモノの、細かい微妙なコントロールがマイルドさで吸収されてしまうので若干不安定に感じましたね。

で、こんな感じで1本滑ってみたんですが、ボードがカタカタいってました。ネジが緩んだのかと思い増し締めしたんですが、緩んでもいなく、どうやらブッシュやネジが馴染んで収まりが良くなった為に遊びが出来たようです。

更に乗り込んで

ボードとフレームの一体感を感じました。ボードはボード、フレームはフレームが別々に機能するのではなく、NKSの丁度良い特性がその境目を埋めてくれた感じ。とてもファジーな感想ですが、乗り味的に一番良いなと思ったところがコレ。

ちなみに、まな板キット(FCPの原型)もフィーリングは違うけど一体感があります。ホントに現在の形式のBA(ボードアタッチメント)で、こんな風な乗り味になった事はビックリでした。

スライドコントロール性もとても上がったと思います。特にエッジが寝ている状態(例えばG360とか)=ブッシュがあまり潰れていない状態。とても素早くフレキシブルに反応するので接地感が抜群!

気になった点としては、好みの問題ですが、ガツン!と行かなくなった事。それはマイルドってトコロから来るモノ。例えばフェーキー戻り。フロントボードのみをワザと逆エッジを掛けて、その反動で戻るってモノ。そのガツン!度合いが減った。衝撃が吸収されるから。あとエアターンとかの着地とかでガツン!とエッジを掛けるとグニャ感が出る。でも、これらは良い悪いではなく目的や好みによるモノです。

あと、ボードの動き具合についてあったのですが、深いネタなので別エントリしましょ。

この辺の事は、開発者でありNKSを提供してくれたカオパン(福本)氏に報告しましたし、改善希望点も伝えました。そしたら、そんな話の前に対策案が出来ていたそうな。流石!

NKSの機能・特長特徴

とりあえず、羅列します。あくまでも僕の解釈ですので。

  • 劣化しない(へたらない)
  • フレキシブル(柔軟性が高い)
  • 硬度のバリエーションが多い
  • 硬度による明確で多彩なセッティングが可能
  • 潰れによる硬化(反発)度が高い
  • ボルトの形状によりフレーム磨耗しにくい
  • ナイロンワッシャーによる消音
  • セッティングの再現性が高い
  • 色による硬度の分類

上記が今までのボードアタッチメントにはなかった特長。良い事ばかりで悪い事は見つからない(今のトコロ)。しいて言えば初期投資(高価格)が大きい事。でも、従来のモノで常に良い状態に保ち続ける為には、数回ごとに交換しなければならなし、そっちの方が間違いなく高くつくよ。その辺がどうでも良い人は安いの買ってください。

もう、ブッシュは見た感じも触った感じも質が違います。従来のモノはブチル系でNKSはウレタン系(だと思う)。前者が木綿豆腐だとしたら、後者は固めのゼリーってとこかな?

「硬度による明確で多彩なセッティングが可能」な機能

前述の様にNKSは良いトコロばかり。使用すれば誰でもその恩恵に与れるのは間違いがありません。しかし、「コレ良いね!」と素直に思えないライダーはいると思います。

正しく組めているのであれば、その要因はユーザー自身が選択したセッティングにあります。

追加生産で加わった硬度60を含めれば、ブッシュのバリエーションは5種類。取り付ける箇所は、左右同じだとすると4箇所。

つまり、組み合わせは5(種類)の4(箇所)乗で625(パターン)もあるのです。実際にはその極一部しか実用的ではないとしても数は多いです。これらの中から選択するのは難しいです。だから、ライダーのライディングや考え方を参考に出来るように、明確に異なる10ものライダーモデルをリリースしたのだと思います。

もし、使用してフィーリングが合わないと思った場合は、きっとセッティング特性とユーザー操作特性の差です。明確なセッティング特性ゆえに、この差は明確に現れます。しかし、これを埋め乗りこなせた時、そのモデルのライダーやスタイルに近付けレベルアップすると思います。

最後に

とりあえず、1日使ってみた感想でした。まだあるけど、書ききらないし、もっと乗り込んで気が付いた事があったらまた報告します。

兎に角、面倒臭くなく安心して使える一品。滑る事に集中できる。良いなぁ。

今回失敗した事は、あまりにも楽しいので滑りまくっていたら、NKSを付けてるあんそにのスノースクートと乗り比べするのを忘れた事。二人して帰り際に気が付いた…。

Posted at 16:04 in /snowscoot | Permalink | WriteBacks (2) Edit



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